- 「重なる意識」/大沼 駿
「遊び」の場を建築的な場として捉えるならば、その場を形成しているものは建築たらしめるための要素として存在しており、物理的な建築としての実空間においても耐えうる強度を備えているのではないか。
「遊び」の概念を考察し、そこから抽出された「重なる意識」という言葉を設計指針として捉え、それを「縺れる」「球、直方体」「視覚と移動」の3つのモデルとして提案している。もともと、なにかベースの形があったわけでもなく、言葉という解釈にある程度の許容を有している物からの出発であることを前提としているため、自由な思考を受け止めることが可能となり、更なる発展の可能性もあると感じている。
これらは、今後自分が物づくりをしていく中での指針としてささやかながらの宣言である。