設計計画Ⅳ(学部4年)
前期〈2単位 演習〉 布施茂、細矢仁
■ 授業概要
建築が成立している現実社会について問題意識をもって設計課題に取り組み、新しい可能性のある設計提案を考え
ることを目標とします。周辺環境との関係、空間の分節・統合、機能、用途、仕上げ、生活等について今までの常
識をシフトするような可能性を探ります。
設計課題は、企画→調査→分析→構想→デザイン→プレゼンテーションの流れを意識して進める。
■ 到達目標
建築の各方面で活躍する様々な職種にふれることによって、卒業後の進路を視野に入れた現実社会での設計、デザ
インを理解すること。
■ 授業概要
【課題】模様が決める建築 (2010年)
-----建築の表面や境界が持つ様々な表情のあり方を考える-----
建築を決定づける要因は多様であり、複合的である。
建築には、様々な表面がある。外部に面する立面、インテリアを分けて隔てる壁面、床面、天井面、カーテンなど。
様々な素材で形成され、様々な表情を持つ。素材そのものが無地のように露出していることもあれば、被覆が施さ
れグラフィカルな表情を持つこともある。
具体的な特徴のある模様が建築や場所のイメージの決定的な要因になっていることがある。
具体的な表情や模様を持つ表面の建築的操作が、建築や場所の作り方に貢献し得る事を考えてみる。
■設計条件
1. 敷地:指定敷地を2つ用意。自分の決めた敷地も可。(敷地周辺写真・地図を提出)
2. 機能:各自の決めたテーマ、敷地、模様が持つ建築的操作による効果を考慮し、適切な機能を設定。
3. 規模:卒業制作成果品と同等の作業規模とすること。
■スタディ方針
1. 敷地の考察と建築の置き方をビジュアルと簡単な言葉で説明し、基本方針を第2週までに確定すること。
2. その場所に対して、模様が建築や場所に果たす効果を説明すること。
3. エスキスは図面もしくは写真・模型で行う。言葉のみによるエスキスは受け付けない。
■履修条件
特になし
■準備学習
エスキースチェックには、事前にスケッチ、図面、模型等を準備すること。
■ 成績評価方法
成果品が、建築の提案であり、新しさ・批評性を持ちうる提案になっているか。
エスキースチェック、中間発表、最終成果品として量と質があるか。
■テキスト・参考文献
特になし