建築設計基礎(学部1年)
8〜15週〈2単位 演習〉 布施茂、小林敦、河野有悟
■ 授業概要
建築を表現し伝達する手段としての製図法を体得する。授業前半は、建築設計の図面の種類と役割の理解
し、目的意識を持って様々なスケールの建築作品をトレースすることで、建築設計における設計製図の修
得を第一目標とする。最初に著名な住宅作品(木造・RC造)の図面を複写(1/50)することで空間構 成の把握と建築製図の表現技法を学ぶ。そして、公共建築規模の一般図(1/100、1/200)を複写す
ることによって、建築計画の理解と同時に一般図の図面表現を習得する。授業後半は、前半で習得した 製図基礎と建築設計表現で習得した様々な表現方法を実践する。実際の設計計画の課題を進めるようにエ スキースからスケッチ、図面、模型、プレゼンテーションへと展開する設計過程をトレーニングする。
建築設計基礎は、建築設計表現・建築図学と共に連携した授業内容とし、全てを横断的に修得し、建築デ
ザインの総合的な表現を修得することを目標とする。
■ 到達目標
エスキースからスケッチ、図面、模型、プレゼンテーションへと展開する設計過程理解した上で、建築設
計における設計製図の役割とルールを修得する。
■ 授業計画(平成21年度授業例)
第1週 建築設計の概要、道具の使い方等の説明
製図の基本(線と文字の練習)
第2週 製図トレース-1/住宅:木造(1:50)
(住吉の長屋/安藤忠雄)
第3週 製図トレース-2/住居:RC造(1:50)
(最小限住居/増沢旬)
第4週 製図トレース-3/集合住宅・学校建築(1:100)
(風の教会/安藤忠雄)
第5週 製図トレース-4/美術館・図書館(1:100)
(岩崎美術館/槙文彦)
第6週 短期設計課題(エスキース)
短期設計課題(設計図即日製図)
第7週 短期設計課題(プレゼンテーション)
短期設計課題(まとめ)
第8週 短期設計課題
個別指導
■ 履修条件
建築士試験指定科目です。
■準備学習
トレース課題の建築作品を事前に調べること。
■ 成績評価方法
出題された課題は全て提出しなければ単位は認定されない。提出時間は厳守し、遅れて提出されたものは 認定されない。提出物、出席による総合評価をする。
即日設計に合格した者が単位認定される。
■ テキスト・参考文献
第3版コンパクト建築設計資料集成(丸善/日本建築学会編集)