JYOUSUI-SHINMACHI
この計画は、東京西部に建つ住宅+事務所+ギャラリー併用住宅ある。武蔵野台地の尾根筋に引かれた玉川上水が北側に面する敷地周辺は風致地区に指定され、80,000㎡ の市民公園が北東に続く緑豊かな恵まれた環境である。敷地は、市民公園に隣接する私鉄の駅から2分の立地で、駅から続く小さな商店街の一画に位置する。そのため、朝夕は、通勤、通学の人と自転車の往来が多く、休日には玉川上水を散策する人や市民公園を楽しむ人が多い。最大の特徴である玉川上水との関係性をテーマとし、玉川上水の水面や木々の高さ、遊歩道からの視線など、敷地断面から様々な可能性を検討した。そして、建物は玉川上水と市民公園の緑地への眺望を取込むために L 字に配置した。この敷地が持つポテンシャルを最大化するため、ほとんどの開口を北側の玉川上水側に設けた。その風景をもっともきれいに切り取り、周囲からの視線が全く入らないGL+7m の3Fは、眺望を楽しむリビング、ダイニング、浴室を設け、横長の全面開口とした。北側開口は直射光が入らず、一日中柔らかい間接光が室内を満たすためブラインドを必要とせず、常に玉川上水の緑と一体化した心地よい内部空間となった。2Fのアトリエと個室は、3Fのテラスに至る階段とスロープを配した外部空間を介して玉川上水に繋がる。
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